服飾士(JIA)
服飾士とは
服飾士とは、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している民間資格で、ファッションデザインやコーディネートに関する幅広い知識を問う資格です。
公式サイトから直接受験の申し込みをすることが可能で、受験資格は特にありません。在宅受験のみとなり、申し込み後試験が開催される時期に自宅へ回答用紙が送られてきます。
これに指定の期間以内に記入し、郵送で送り返します。70パーセントの評価を受けると合格となり、合格証が送られてきます。試験期間は通常一週間で、この間に記入を済ませて送り返す必要があります。
試験は二か月ごとに開催されているため、期間を調べて申し込まなければ最大二ヶ月待つことになるため注意してください。受験料は10,000円(消費税込み)で、前述のように申し込みはインターネットからのみとなっています。
資格で問われる内容
衣料の細かい種類や特徴についての知識を有しているかが問われます。
フリルとレースの違い、ギャザー、タック、プリーツの違いといったよく聞く名称から、シルエットとは何か、代表的なシルエットの種類、スリム・ライン、ストレート・ライン、Y・ライン、V・ライン、コクーン・ライン、X・ライン、トラペーズ・ライン、プリンセス・ラインなどのファッションの基礎であるシルエットを深く分析します。
流行を時系列に並べて分析し、下記に掲げる内容の特徴と違いを回答していきます。
60~90年代の流行、ファッションの系統としてアメリカン・カジュアル、アウトドア系・ファッション、ナチュラル系・ファッション、フェミニン・ファッション、コンサバ・ファッション、マニッシュ・ファッション、アメリカントラッド・ファッション、ヒップホップ系・ファッション、ヒッピー・ファッション、エスニック系・ファッション、ロリータ・ファッション、ロック系・ファッション、パンク系・ファッション、ギャル系・ファッション、お姉お兄系・ファッション、モード系・ファッション
素材についても問われる試験
季節ごとのファッションや素材との関連も詳しく見ていきます。
その内容は、下記のようなものなどが挙げられており、非常に多岐に渡ります。
季節ごとの柄であるグラフ・チェック、タッターソール・チェック、ハウンドトゥース・チェック、シェパード・チェック、ガンクラブ・チェック、アーガイル・チェック、ギンガム・チェック、ウィンド・ペン、マドラス・チェック、タータン・チェック、ピン・ストライプ、ブロックス・ストライプ、シャドーストライプ、ヘリンボーン、マリン・ストライプ、フェアアイル柄、ノルディック柄、ゴブラン、パネル柄
素材別ではレザーの長所・短所、代表的なレザーの種類、牛革、豚革、羊革、ハラコ、型押し革などで、さらには和服文化についても触れています。
和服に関しては、下記のものの特徴や用途が問われます。
和服の各名称、代表的な和装アイテム、肌襦袢、長襦袢、伊達締め、腰紐、半襟、襟芯、前板、帯枕、帯結びの種類、お太鼓結び、貝の口、文庫結び、蝶結び、草履、雪駄、下駄、足袋
関連ページ
- 諒設計アーキテクトラーニング「ファッションデザイナー」資格講座
- 諒設計アーキテクトラーニングでは、ファッションデザイナーに関する民間資格を取得できるよう二つの講座を準備しています。どちらも日本デザインプランナー協会(JDP)が主催する「ファッションデザイナー」と、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催する「服飾士」の二資格の取得を目指します。コースは通常の「ファッションデザイナーW資格取得講座」と「スペシャル講座」の二つで、それぞれ59,800円(税抜き)、79,800円(税抜き)となっています。
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